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犬の介護に対する不安とは?犬にする介護内容・疲れたときの対処法

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犬の介護が不安

犬の介護が不安

「愛犬の様子が変わってきた気がする…」「犬の介護は大変と聞いたことがある」など、老犬介護に対して不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、犬の老化や介護が必要な状態の目安などについて解説していきます。

介護が必要な状態のサインは?

犬の平均寿命は14歳前後と言われていますが、犬種などによって差があるため、年齢だけでは老化しているのかわかりにくいのが現状です。

しかし、介護が必要かどうかは犬の行動によって見分けることができます。

ここからは、どのような状態のとき介護が必要なのかについて解説していきます。

トイレを失敗するようになる

愛犬がトイレを失敗する頻度が増えたら、老化しているサインかもしれません。

老化が原因で視力や排泄機能が低下している可能性があります。

「今までできていたのに、トイレではない場所でするようになった」「お漏らしすることが増えた」などと感じるようになったら、いつも以上に様子を見てあげると良いでしょう。

トイレを失敗することが増えたのは、介護が必要な時期が近づいているかもしれないので、愛犬をしっかり観察してあげてくださいね。

▼老犬のトイレについての記事はこちら!

後ろ足を引きずるようになる

後ろ足を引きずるようになったら、老化のサインです。

引きずるまではいかなくても、歩く速度が遅くなったり、横座りをするようになったら、後ろ足の筋力が低下しているかもしれません。

犬は頭の重心を支えるためにどうしても前足の筋力を使います。

そのため、後ろ足の筋力は弱くなりやすい傾向にあります。

歩けなくなる前に、こまめにマッサージをしたり、後ろ足の筋力をあげるトレーニングをしてあげましょう。

寝たきりになる前に

寝たきりになる前に

愛犬が寝たきりになる前に知っておくべき知識として、どのようなことがあるのでしょうか。

ここでは、介護に必要な準備について説明していきます。

老犬介護に必要な準備

老犬介護に必要な準備として、下記のようなことがあります。

  • 食事
  • オムツ
  • バリアフリー など

それぞれについて説明していきます。

食事の環境を整えてあげよう

まず食事の環境を整えてあげましょう。

老犬にとって、毎日食事を行うのも困難になってきます。

たとえば、ご飯を食べるときの体勢は首や足に負担がかかります。

また、歯や顎が弱ってくると固めのドッグフードを食べるのは大変です。

すると次第に食事をするのが嫌になってしまいます。

食事の量が減ったと思ったら、飼い主さんが手で持って食事を補助できる持ち手付き食器や、ペースト状のドッグフードを準備しておきましょう。

おむつを用意しよう

前述したように、老化が進むとトイレの失敗が増えます。

トイレとは違う場所で排泄したり、時にはお漏らししてしまったりすることもあるでしょう。

トイレの失敗が増えてくると、飼い主さんの負担も大きいですよね。

そんなときは、おむつの利用を始めましょう。

サイズは幅広く用意されており、オス・メス用それぞれ販売されています。

おむつは毎日使うものなので、多めに準備しておきましょう。

バリアフリーを取り入れよう

人と同じように、犬も視力や脚力が低下していきます。

そのため「今まではぶつからなかったテーブルの足にぶつかるようになった」「いつもベッドで一緒に寝ていたのに上に乗れなくなった」などということが増えてくるでしょう。

ぶつかった際に当たりどころが悪いと、大ケガに繋がってしまう可能性もあります。

ケガを防ぐために家具の角をガードする『コーナーガードクッション』や、ベッドに登れるように階段を用意しましょう。

認知症になったらどうすればいい?

介護のなかでも心配なのは、認知症ではないでしょうか。

ドッグフードの質が改善されていることや、室内で飼育するようになったことで、犬の寿命は伸びている傾向にあります。

一方で、寿命が伸びることで認知症になる老犬が増えているのも事実です。

認知症の症状

認知症の症状として下記のようなことが挙げられます。

  • しつけたことができなくなる
  • 徘徊する
  • 夜鳴きする など

愛犬が認知症になったら、1人で抱え込まず、家族で協力してサポートしたり、介護施設を利用することをおすすめします。

犬の夜泣きについての記事はこちら!

老犬介護で疲れたとき

老犬介護で疲れた時

「毎日夜鳴きがひどく眠れない」「認知症になったら性格がまるっきり変わってしまった」など、老犬介護をしていると疲労が溜まってくるのは仕方のないことです。

しかし、介護のよるストレスを我慢してしまうと、『介護うつ』になってしまう可能性もあります。

ここでは、介護うつについて説明します。

老犬介護でうつになる人が多い理由

「自分が飼うと決めたから最後まで責任持たないと……」と思って頑張ってしまう飼い主さんも多くいます。

老犬介護によりうつになってしまう原因として、下記のようなことが挙げられます。

いつまで続くかわからない

介護には常にいつまで続くかわからない不安が付きまといます。

思い通りにいかない

愛犬が認知症になると、以前の性格とは一変してしまうことで、なかなか思い通りにいかずイライラすることも増えてきます。

ゆっくり寝ることができない

介護であまり寝れない日が続いたり、夜鳴きが近所迷惑になっていないか不安になったりして限界を迎えてしまう飼い主さんも少なくはありません。

老犬介護が辛いときの対処法

老犬介護が辛いときはどうしたらいいのでしょうか。

ここでは、対処方法を3つ解説します。

ペットシッターや介護士に頼ろう

老犬介護が辛いときは、『ペットシッター』や『老犬介護士』に頼りましょう。

特に働きながら1人で世話をしている飼い主さんは、介護によって自分の時間が減ってしまいます。

場合によっては、疲労で体調不良になってしまう可能性もゼロではないでしょう。

ペットシッターや老犬介護士は飼い主さんに代わって愛犬の面倒を見てくれます。

老犬介護が辛いときは、1日や数時間でも良いので自分の時間を確保しましょう。

オンラインで相談してみよう

介護で辛いときは介護スタッフにオンラインで相談してみましょう。

プロのスタッフに相談すれば、自分では思いつかない対処法やアドバイスを提示してくれるでしょう。

飼い主さんのコミュニティに参加しよう

自分と同じ境遇で悩んでいる飼い主さん達のコミュニティなどに参加するのもおすすめです。

「ほかにも悩んでいる仲間がいるんだな」と感じられるだけで辛さが緩和されますよ。

犬の介護施設

犬の介護施設

介護する上で「責任持って最後まで面倒が見たい…」「予想以上に辛い介護のことを、たまには誰かに相談したい」と悩んでいる方も多いでしょう。

このようなときには、『老犬ホーム』や『ペットシッター』を利用することをおすすめします。

老犬ホーム

老犬ホームとは、介護が必要な老犬を長期的に預かってくれる施設です。

老人ホームをイメージしたらわかりやすいでしょう。

老犬ホームは全国に多数あるため、自分が住んでいる近くの老犬ホームに問い合わせて相談してみても良いでしょう。

「認知症で夜鳴きがひどく、近所の人からクレームを受けてしまった」「自分で面倒見るのには限界がきた」などといったときに老犬ホームの利用をおすすめします。

ペットホテル

次に、『ペットホテル』について解説します。

ペットホテルは老犬ホームのように長期的ではなく、短期間の預かりになります。

ペットホテルは24時間スタッフ常駐や、シニアホテルプランなど設備も充実しているので安心して預けられます。

「出張で数日家を空ける」「少し休みたい」などといった際の利用がおすすめです。

訪問介護

『訪問介護』を利用するのも良いでしょう。

訪問介護はペットシッターが自宅に訪れ、食事の準備はもちろん、健康チェックや介助を行ってくれます。

老犬ホームの料金が気になる方でも、訪問介護なら比較的リーズナブルに利用ができるのでおすすめです。

犬の介護用品

犬の介護用品

最後に、愛犬にとって快適なものや飼い主さんの負担を減らせるおすすめの介護用品を紹介します。

購入を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。

ハーネス

足腰が弱ったペットの歩行補助には『ハーネス』を使用しましょう。

使用用途によって1つだけではなく、散歩用や室内用などいくつか持っていると便利です。

弱っているのが前足なのか後ろ足なのかによっても使うハーネスは変わってくるので、愛犬にはどのような介助が必要なのか確認しましょう。

手作りすることもできる

裁縫が得意であれば、ハーネスは手作りすることもできます。

特に市販のハーネスだとサイズが合わない場合にはおすすめです。

▼老犬の散歩についての記事はこちら!

床ずれ防止マット

老犬になるにつれて、体力が低下するため寝たきりになる時間が増えます。

それが原因で、愛犬の床ずれに悩まされる方も多くいます。

床ずれができるのは愛犬にとってもストレスです。

そんなときは床ずれ『予防マット』を使用してみてください。

体の圧を分散してくれるものや滑り止めがついているマットが販売されているので、愛犬に合ったマットを購入しましょう。

車いす

ハーネスでも歩行が困難な場合には、『車いす』を使用するのも良いでしょう。

愛犬にとっても自分の力で歩けないのはストレスなはずです。

車いすであれば、飼い主さんが持たなくても自分の力で歩くことが可能です。

サポートが不要なので、飼い主さんの負担も減らせます。

車いすは「レンタル」もしくは「オーダーメイド」することができます。